ポケモンとジバニャン

ポケモンGOをプレーしている人って結構年齢層高いよね。
それを見てポケモンを飽きずに作り続ける任天堂は偉いなぁと思ったわけです。

子供向けのゲーム屋といえば他にレベル5があるわけです。 ジバニャンでおなじみの妖怪ウォッチ作ってる会社ね。

以前お絵かき先生ボランティアに行った先の子供が面白いこと言っていて
「っち レベルファイブか・・・」 というニュアンスの会話があったんです。
なにかというと、イナズマイレブンのファンだったのだけど、シリーズをパタっと止めてしまっておおいにご立腹だという話し。
「私を裏切った前科のあるメーカーなんだから、妖怪ウォッチなんか手をだしませんよ」という。
レベルファイブは割りとシリーズものを作ってはパタっと止めるを繰り返してるんです。
イナズマの前はレイトン教授シリーズ。 これもイナズマのブームをもってしてパタっと止めた印象があります。

これを繰り返すのはあまり得策じゃくて、くだんの子みたいに「裏切られた」という極端に悪い印象でなくても、ファンからするといい印象はもたないと思うわけ。
これがそのまま大人になると「あの印象の悪い会社ね」となってしまうわけ。
大いによろしくない。

じゃぁ任天堂みたいに続ければいいじゃない。 と言っても実はそこまで簡単ではないと思うわけ。

妖怪ウォッチの続け方には難儀なところが一個あって、客引きの目玉がジバニャン一色になってるところかと。 手を変え品を変え「ジバニャン」の亜種や盛り付けをふやして今までやってきた印象がある。 それには限度があって、今となってはとっかかりにくいものになってる。
あくまでも印象だから実際はそうじゃないかもだけど、HPを見ているとなにがなんだかという感じ。 ごちゃごちゃっとした印象がある。

んで、レベルファイブの動きを見ていると「ニューヒーローズ」と銘打って新しいタイトルをゴソっとだしてきた訳です。
これにて妖怪ウォッチ終了なのかどうか、今後もこのシリーズが続いていくのか(続けられるのか)注目したいところ。

反して、ポケモンがなにゆえにココまで続けることが出来ているのか考えてみようかなと思います。

ポケモンの良い所はシリーズを通して特定の主人公が居ないという所。
ゲーム、アニメ、漫画、GOなどを見ると各メディアをまたがって共通しているキャラクターといえばポケモンであって、特定の人物を通して物語を見せているわけではない。
ゲーム本編の主人公はプレーヤーであるあなた。 アニメはサトシとピカチュウ。 漫画の方は掲載雑誌の対象年齢にあわせて変動させている。
幼稚園から小学校高学年くらいまでの年齢層にあわせて、物語をジャストフィットで展開させているのでかなりスゴイわけである。

ポケモンの物語展開で面白いところはまだあって、世界設定に変化がないところもその一つかと。
ポケモンを20年続けたからといって、20年分の進歩がその世界にあるのかといえば、無いわけで。 これは意図的にやらないとできないので注目するべき点かなって思います。
一種の「さざえさん」的な世界観の展開ですが、現実の世界で大きな事件があったり時代が動くことがあっても、ポケモンの世界観ってかわらないんですね。 いつも「夏休みの虫取り」という空気感がありつつ、しかしノスタルジーではないという。

ノスタルジーじゃないのもキモになっていて。
メインのユーザー層である子供たちからしたらノスタルジーって興味のない話題性だと思います。
ノスタルジーは決まった年齢層にヒットすれば深く食い込むけど、一定の範囲にしかウケないという弱点がある。
その点ポケモンというのは、ちょっと未来っぽい世界観ではありますが、基本的に現代の常識から逸脱することがありません。 そういう意味でポケモンの世界って子供から見れば興味の湧く話題なんじゃないかなと思うのですね。 子供たちには過去が無くて未来があるわけですから。

子供の視点に立ってポケモンを見てみると
幼児期にアニメを見るわけです。 小学校の中ごろになるとアニメが子供っぽく見えて漫画の方に移るわけです。 すると漫画の方ではわりと下世話なギャグであったり、シリアスな話を展開しているシリーズがあるわけね。 で小遣いがたまってくるとゲーム本体の方を買って遊んだり。
ここまで綺麗に染まっていくパターンばかりではないですが、こういう感じで「ポケモン好き」を育成してるのだと思うのです。
んで、面白いことに中高生向けの展開がないので、ある一定の年齢からパタっと離れる構造なんです。 任天堂みたいに体力のある会社であれば、収益性を上げるためにハイティーン向けのポケモンを展開することは不可能ではないのですが、そこは手を出さないわけ。

任天堂の商品展開をみるとハイティーン向けはゼルダやファイヤーエンブレムがあるので、わざわざポケでそれをやる必要がないとい判断や、「ポケモン」のブランド性を考えた場合、大人っぽさは不要なわけです。
子供は財力がないので、なにかを買うにしたら親が出資するわけです。 親の目線に立つとポケモンというのは、安心して買ってあげられるものなんですね。
ハイティーンになるとある程度自由に出来るお金ができるわけで、興味の対象も広がるわけです。 そうなるとポケモン以外のものに興味が湧くのも自然でポケモンを「卒業」していくわけです。
卒業してもポケモンは変わらずポケモンなわけです。 時間が経って大人になると「変らないポケモン」があるわけだから安心して子供に買ってやれるわけですね。

そう言う視点をもつと、任天堂がポケモンGOをあまり大々的に推し進めない理由がわかるわけです。 スマホは大人の道具なわけですから、大人向けに舵取りをするとブランドの方向性にブレが生じるんじゃないか? という問題。
そういう懸念があるからGOを慎重に事業展開しているんだなと思います。

ポケモンGOを見て、改めて任天堂のブランド展開の緻密さを感じたわけです。

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