女SAGA問題

女性が本格的に社会進出して100年でしょうかね?

なにを起点にするんだぁ? といわれますれば第一次世界大戦(World War I→WW1)
WW1の主戦地の欧州では働き手の男が戦地にでてしまい、社会に「ぽかっと」開いた働く男性枠を埋めるために女性が社会進出していった、と以前NHKの映像ドキュメンタリー「映像の20世紀」に語られていました。
それ以前の女性社会進出は存在していたのですが職種が限られていたものかと思いますが、話題からそれるので別な機会があったときに。

つまりなにが言いたいのかと言うと、社会の中心部に女性が存在して「あたりまえ」なのはそんなに歴史が長いことではないという話です。


「女性議員」と言えばそれだけでなにか特別なものに感じます。 役職の頭に「女」や「女性」とつくとなにかと興味を引いてしまうものです。
「女工場長」 「女記者」 「女カメラマン」 などなど。
今更感のあることですが、女性の社会進出がそこまで「あたりまえ」ではない為なのかな?
と各方面の人々や情報を見ていて感じます。

今回の話は女性の社会進出問題に言及する!のではなく、物語の定型文に関する事です。
サーガ・・・つまり「英雄譚」と聴けば、普通は「王子様の武勇伝(orサクセスストーリー)」とイメージできると思います。
この分野はかなり長い歴史があり研究も盛んでなおかつ新作も産まれています。
今でも新作が出る「スターウォーズシリーズ」はいわゆる英雄譚の典型かと思います。

さて、話題にしたいのは英雄譚の中での女性の役回り。
定型文通りですと「囚われの姫」がいちばんのはまり役かと思います。
あとは、ワキ役の何人かを女の人にして、冒険の道中で恋愛話を絡めてもおもしろそうですね。

例えば、ある王族の血筋の主人公。
身分を隠して田舎で育てられます。
おてんばな女の子と一緒に元気に育ったとします。
幼馴染設定ってやつっすね。
ある程度成長すると主人公は囚われのお姫様を救出する冒険の旅に出なければならなくなり、幼馴染が心配して付いていきます。
主人公は幼馴染と二人で困難な冒険に立ち向かい、そしてクライマックスには囚われのお姫様と主人公が結婚して国家が安泰するというよくある展開になるのですが、そこで幼馴染がどう動くのか? という三角関係があったとします。
この先の話の展開が気になるところですが、問題はそこではなく、この手の冒険モノでは半ば常識なのですが「主人公=男」と言う部分です。
そう、常識的に「男」しか主人公に選択されないことです。

なにを言う、じゃぁ女戦士が主人公だといいじゃないか! お姫様が救われてそれが誰かと結婚すればいいじゃないか!
とすれば辻褄はあうけど、話としてなんか盛り上がりに欠けますね。

そもそも「英雄譚」は物語としていったいなんの目的があるのか? という部分がズレてしまってます。
では「英雄譚」とはなんなのか?
イニシエーション、つまり大人になる儀式を物語で綴っているのだと思います。
極々、よくある物語を想像してください、ある主人公が居て冒険を達成すると少し大人に成長している物語です。
主人公は冒険の道中、色々とアイテムを手に入れたり仲間の手を借りて少しずつ成長して数々の困難をクリアし、最後には大きな問題を自力で解決します。
ドラゴンからお姫様を救うとか。
大きな目的を達成するためには地味なことの積み重ねであったり、仲間の助けがあったりする事の重要さを説いているわけです。

で、問題なのですが。
「女主人公の冒険譚は成立しないのか?」
という話です。
前フリがめちゃくちゃ長くなりましたが、僕がゲーム業界にいて色々と疑問に思った中でいちばん解決が難しそうで興味のある問題です。
男主人公の冒険譚は歴史が深く、おおよそ「大人になる物語」と相場は決まっています。
そして(価値観が古いかもしれませんが)なにを持って大人なのか? という答えに「お姫様との結婚=家族を持つ」 事であったり 「国家的な混乱状態にある社会を回復させる=原状を良くする」 などの結果が伴い、その解決策として「戦い」ます。 「冒険」をします。

ではその性別を入れ替えればいいではないか!
って話になりがちなのですが「戦う女子」がなんの目的で戦うのか? という部分が重要でして。
物語的に「父親の仇!」とか「戦士の娘!」とか極論的には戦いへ導入する方法はあるのですが、もっと大局的な視点、「普通の女の子が戦う普通の理由」がしっかり見えないと、ちょっと変わったキャラクターが出来上がってオシマイな気がするのです。

戦う女子のイメージを今までいくつか作ってきました。
このブログの親階層にある< PanzerMaedel ! >がその一つなのですが、こっちは極論的なものでとってもサブカルチャーな訳です。
「戦車を女の子にしたらなんか面白いよね~」という所からスタートしているので話を突き詰めると非常に血なまぐさい内容になりなんか違うな、と自分の中で絶賛ストップがかかっているわけです。
突き詰めると現実との乖離を緩和するための独自設定の塊になって、モヤモヤっとしたものになってしまうのもどうかなって思うわけね。
「なんなんですかこれは~」と言われると「なんなんでしょ~?」という所に着地しがちというか。

英雄譚の「戦い」と現実の「戦い」は話が違うのでしょうか?
現実の戦いは言ってしまえば生存競争なわけじゃないですか。
物語の戦いも現実の生存競争の縮図なのでしょうかね?

その答えとして、「千と千尋の神隠し」と「アナと雪の女王」があると思うのですが、これの話の分解はまた今度にでもしましょーか。

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